デスクトップPC故障事件発生
何にもしてないのにPCおちた
真夏のとある日、自宅のデスクトップPCを使っていたら突然電源がぷつーんと落ちました。それっきり電源ボタンを押したり、なんやかんやといろいろやってみても全くの無反応。


なんだなんだ?もしや誤って電源スイッチでも触っちゃった?
そう思って調べてみるも、どうもそんなことはなさそう。去年の夏に買ってまだ一年くらいしか経ってないのに……。
電源ユニットを買い換えてみたけれど……
このままパソコンが使えないと仕事でも困ります。幸い、僕は昔よく自作PCを組んでいた経験からある程度は自力で対応できるので、早速怪しいと思われる電源ユニットを買ってくることに。

デスクトップPCの側面を外して、電源系統の配線を抜いて、プラスドライバーで電源を固定しているネジを外して……。そうして綺麗に入れ替えが完了したところで改めてスイッチオン。

……。

う……動かない……。
せっかく秋葉原まで買いに行って交換したというのに成果なし。
ここで一つ、PCがダウンしてしまった時の事を思い出していました。

何もしていないとは言ったけど、実際落ちた瞬間はPCの後ろ側でホコリを払っていたよな……。

その時、僕は素手でパッパとやってなかったっけ……。

そしてPCが落ちたまさにその瞬間、僕の手はどこにあった……?
長い沈黙──。

確か僕の手は、USB端子とかHDMI端子とか、まあなんかいろいろ差し込むあたりの銀色のところに触っていた気がする。

その事実から導き出される結論──。
いやだ。
認めたくない。
認めたくない、けど。

おそらくうっかり触った手からPCの根幹を担う「マザーボード」へ通電しちゃって、根っこからイカれてしまったのではないか……?
もしもそうだとしたら、電源だけでなくてマザーボードも買い直し、それに伴って自動的にCPUとメモリも……HDDとかその他も万が一やられていたら生きていけない……。
覚悟を決めて
その後、僕は一晩かけて自分を言い聞かせて、マザーボードとCPUとメモリーを買うために大枚を握りしめて再び秋葉原に行ってきました。

ドドン!
再びPCを開けて中身を交換。今度は大幅に改良を加えるので半日がかりの大仕事です。

とりあえず接続だけ完了。動作確認のため電源スイッチを入れます。

\テテーン/

やったー!電源ついたー!!
無事に復活しました。急な出費は痛かったけれど直ってよかった……。
いやあやっぱり基本に立ち返って一つ一つ潰していかないとダメだねー。いくら嫌だからといって事実から目を背けていては真実へは辿り着けないねーというお話でした。
──そんなわけで。
原因に向き合うということ
「どうしてこうなった?」
ひとは時として、悩みのスパイラルに陥ってしまうことがあります。なぜ今のような状況になってしまったのか、どれだけ考えても思いつかない。結果、ぐるぐると思考が同じところを回ってしまう。
シンプルに考えればいいと思うのです。原因と思われるものを一つずつ検証していき、問題がなさそうであれば次を当たってみる。ただ、そんな言うほど簡単なことでもないのは百も承知です。
幼稚園時代まで遡る大人
僕も過去に、大人になってからどうしてもつらくなるけれど理由がわからなくて苦しんでいたことがありました。そんな時に一つ一つ原因を探っていった結果、最終的には幼児園時代まで遡ったことがあります。
それは今の自分から見れば取るに足らない、情けないことかもわかりません。子どもっぽくて、とても認められるものではないかもしれない。
でも思い出していただきたい。今どうしてこうなったのか。その原因がもしもその頃に端を発していたとしたら、その情けないところから組み違えてしまっているのかもしれません。
受け入れること
数学だって途中をすっ飛ばしていきなり難しい問題を解くことはできません。高校生でも必要があれば小学生の算数からやり直す必要がある。
この前見てきた映画「インクレディブルファミリー」でも、父親のボブが息子のダッシュの算数の宿題を手伝っていた際、わからない問題を見て初めは「やり方が昔と違う」と文句を言っていましたが、後から夜中にこっそり今の算数を勉強をするシーンがありました。自分のプライドを乗り越えて、真摯に向き合うその姿は立派でした。
もしも今抱えている問題を解決したいと思っていて、その原因が過去の小さなことに起因しているとわかったのであれば、あとはその事実と向き合う勇気、「そうだね、自分はそれくらいちっぽけで、その頃から今まで引っ張っているからこその今なのかもね」と受け入れる勇気を持ってみてはどうでしょうか。
ボタンを掛け違えたままでは綺麗に着こなすことはできません。土台がしっかりしていない状態でがんばっても、そのがんばりの方向性がおかしくなってしまう可能性もあります。とはいえ繰り返しますが、簡単なことではありません。それでも僕は勇気を振り絞ってほしい。応援しています。

解決に向かえるのは、いつだってそこから。
それがたとえ、大きな壁と向き合うことになったとしても。
あ、あれ?